撮影した画像を保存するためにカメラには「 SDカード 」と呼ばれるメモリーカードが必要となりますが、いろんな種類がありどれを選べばいいのかよくわからないと思います。たくさん保存できるのは嬉しいのですが、データ容量だけで選ぶと一眼レフの機能を十分に発揮できません。
快適な一眼レフ生活を送るためにも、SDカードの種類を知りながら僕がいつも使っているものを紹介していきます。不思議なことにお気に入りのSDカードが見つかると、今後はそれだけで十分になるはずです。
この記事の目次
まずはSDカードの種類から
SDカードには3種類ありますが、難しいことはなくこれらは 「記憶容量の違いで呼び方が変わります。」
名称 | 容量 |
---|---|
SDカード | 2GBまで |
SDHCカード | 4~32GB |
SDXCカード | 48GB~ |
一眼レフカメラで撮影する時は「 16GB以上のSDHCカード 」で十分だと思います。2GBのSDカードだとすぐに容量が足りなくなり、その場で削除などをしないと写真が撮れなくなってしまいます。SDXCカードは大容量なのでこれ1枚でたくさんの写真を撮ることができますが、値段も高く万が一データ破損や紛失してしまったときの精神的ダメージが計り知れないです(汗)
僕はデジカメ時代に2GBのSDカードを使っても容量が余るくらいでしたが、一眼レフで撮影するようになってからは16GBでもすぐに容量がいっぱいになり新しく32GBのSDHCカードが欲しくなりました。
なので、趣味で撮影するなら 『SDHCカードの「32GB×1枚」+「16GB×1枚」』
この2枚があればひとまず安心です!
一眼レフを持っていても写真をそんなに撮らない人であれば2400万画素で約1,200枚近く撮影することができる16GBでも十分だと思いますし、長期旅行なら64GB以上のSDXCカードも視野に入れた方がいいでしょう。(※カメラの設定や画素数で撮れる枚数は変わります。)
(2016年3月7日追記)
また、2枚必要な理由は、2枚目のSDカードを使って「バックアップ機能」や「RAW+JPEGで保存」することができるからです。遠い場所に旅行や観光に行ったときにはたくさん写真を撮ると思いますが、そのときにバックアップ機能を使わずに1枚目のSDカードに保存したデータが破損していて、せっかく撮った写真が全て見れなくなるのは想像もしたくありません(汗)
さらに、撮影したデータが思い通りの写真では無かったという時にも、2枚目のRAWデータを加工して編集できるので、撮影に失敗しても大丈夫です。
スピードクラスと転送速度
同じ記憶容量でも値段の違いがあるのは「スピードクラス」と「転送速度」の2つが関係しているからです。家電量販店のカート売りや大量販売で安く売られているのはこれが理由でもあります。意外と見落としがちなのでここにも注目しましょう!
スピードクラス
写真を撮るだけでなく時には動画撮影をすることもあると思います。その時に影響するのが動画を保存する際の 最低転送速度をあらわす数値 です。
クラス(class) | 最低速度 |
---|---|
class2 | 2MB/s |
class4 | 4MB/s |
class6 | 6MB/s |
class8 | 8MB/s |
class10 | 10MB/s |
UHS-Ⅰ | 10MB/s |
UHS-Ⅲ | 30MB/s |
「UHS-○」は新たに規格化されたインターフェースで、従来の「class○」よりも高速なデータ転送が可能となっています。(※「UHS-○」は対応していないカメラもあるのでご注意ください。)
スピードクラスが遅いとデータがついていかず映像が途切れ途切れ(コマ落ち)になったり、録画が中断したりする可能性もあります。一眼レフカメラでの動画撮影も考えると断然Class6以上がおすすめ!
でも、やっぱり class10以上は欲しいです!と、言っても現在人気のほとんどのSDカードがclass10以上となっているので目を通すだけでもいいですが、それよりも肝心なのが転送速度です。
転送速度
画像の 読み書き時のデータ最大転送速度 です。デジタル一眼レフカメラで高画質(FINE)/RAW形式で撮影するときに大きく影響するのがこの値です。書き込み転送速度が遅いと次のシャッターを押すまでの間が長くなり、連写モードの途中で止まってしまうなどシャッターチャンスを逃す恐れがあります。
また、読み込み転送速度が遅いと画像確認やパソコン間のデータ転送の時間がかかってしまいストレスを感じます。一眼レフで撮影するときはデータ転送速度(最大)「80MB/S」以上欲しいところです。
今後はスピードクラスと転送速度にも注目しましょう。
ここまでのまとめ
デジタル一眼レフカメラで撮影するときは、
- 1.SDカードは16~32GB以上
- 2.データ転送速度80MB/S以上
- 3.スピードクラスclass10以上
が、おすすめとなっています。
最後はどのメーカーを選ぶか決めていきます。
価格か?品質か?
SDカードでも人気が高いのが、アメリカのSanDisk(サンディスク)、台湾のTranscend(トランセンド)、日本の東芝の3社がありますが、機能面や価格から見て東芝はやや劣っているので今回は「SanDisk」か「Transcend」のどちらかにしようと思います。
Transcend
トランセンドはどうやら当たり外れがあるらしく、品質はサンディスクに比べて及ばないですが 圧倒的に価格が安いです。大体サンディスクの半額程度で購入することができるので、値段だけを考えてしまうとサンディスクのメモリーカードを購入できなくなってしまいます。
価格が安い理由にデータが破損しやすいです。撮影する側にとってはこれは非常に痛いデメリットです。せっかく撮った写真が消えては何の意味もありません。
SanDisk
サンディスクは他のメーカーよりも割高ですが、プロカメラマンからも高い評価を受けている高品質のSDカードです。SDカードをプレゼントするなら、TranscendよりSanDiskの方が間違いなく人からも信頼されます(笑)ただ、並行輸入品で怪しいものもあるので注意が必要です。
上位版に「ExtremePRO」がありますが「ExtremePLUS」でも高速転送もできますし、価格も安いので十分に満足のいくSDカードです。
最後のまとめ
Transcendは品質に不安があると言いましたが、3万枚近く撮っているけど未だにエラーが起きたことが無い人もいます。それでも僕は断然SanDiskのSDカードを使っていましたが、価格を見てしまうといつもTranscendに誘惑されてしまいます・・・
でもせっかく撮った写真が消えるなんて残酷な思いはしたくないし・・・
でも安いからなあ・・・
あっ、1枚くらい買ってみよう・・・
エラーゼロを信じてTranscendのSDカードを購入してみようと思います。
ドキドキッ
ということで、「 価格重視ならトランセンド 」「 品質重視ならサンディスク 」で間違いないでしょう。
SanDiskの紹介していただいた商品、現在取り扱っていなかったです….